長い間、歯周病で悩んでいる皆さんへ

松原市のすが歯科では、歯周病によって失われた歯を支える組織の再生を促す「歯周組織再生療法」に取り組んでいます

歯周病治療 2つの方法

歯周病治療には、歯周基本治療と歯周外科手術の2つのアプローチがあります。

歯周基本治療とは

多くの歯医者で行われている治療です。歯周病の原因となるプラーク・歯石の除去を、歯科衛生士が中心となって行いつつ、患者様にも日ごろの正しい歯磨きによって、歯周病の炎症を改善させていきます。

歯周外科手術とは

進行した歯周病の場合、上記の歯周基本治療では歯と歯茎の奥にある(歯周ポケット奥深く)プラークや歯石は除去することが難しくなります。そのため、歯周外科手術では歯肉を切開して歯から剥離させ、歯や骨が見える状態で歯周病の原因となるプラークと歯石の除去を行います。また、歯周ポケットを除去することで、プラークや歯石を付きにくくします。(フラップ手術と呼ばれることもあります。)この治療は外科的な処置になるため、専門的な知識と経験が必要です。

歯周組織再生療法とは?

上記で紹介した歯周外科手術を行う際に、歯周組織再生材料を活用して歯周病によって失われた骨の「再生」を目指す治療です。歯周外科手術は、歯周病の「進行」を止めることはできます。しかし、歯周病によって失われた骨含め歯を支える歯周組織を「回復」させることはできません。そこで、開発されたのが、歯周組織再生療法という治療です。歯周組織再生療法は、歯周外科手術の際に歯周組織再生材料を用い、歯周組織の再生を「促進」します。歯周組織再生療法で用いられる薬剤には主に2種類あります。

エムドゲイン

2000年以降に活用され始めた「エナメルマトリックスタンパク質」を使用した薬剤です。20年近く臨床されており、副作用が少なく安全性が確保されている治療法です。

リグロス

2016年以降に販売が開始された「bFGF」と呼ばれる人口的なタンパク質の働きによって、歯周組織の細胞の増殖を助けることで歯槽骨や歯根膜の再生を後押しします。エムドゲインより再生能力の高い薬剤とされています。

費用について

エムドゲイン

保険適用外の治療です。そのため、自費治療扱いとなり患者様の負担が高くなります。100,000~160,000円(税別)

リグロス

保険適用の治療のため、患者様の負担を抑えることができます。

歯周組織再生療法の注意点

歯周組織再生療法は、再生を「促す」治療であって、失われた骨を「成形」する治療ではありません。そのため、担当医の適切な診断と技術に加えて、患者様の協力によって結果が左右される治療法です。つまり、患者様が毎日の生活において「適切なブラッシング」や「歯間ブラシ・デンタルフロス」を用いたプラークコントロールを日々行っていただくことで高い成果を見込める治療法です。そのため、当院では、歯科医師と衛生士が密接なコミュニケーションを図りつつ患者様をフォローする体制を整えています。
また、当院では、2018年1月から歯周組織再生療法に取り組んでおり、これまで60件以上の治療を行い、歯周組織再生療法の適用症例について経験を重ねてきました。治療に関心のある方は、お気軽にご相談いただければと思います。

歯周組織再生療法が適応できる方

  • 上記で紹介した歯周基本治療が終了している方
  • 禁煙者の方※喫煙者の方の場合、歯周組織の再生が弱いためお勧めしません。
  • 基礎疾患(高血圧・糖尿病・心臓病)をお持ちの方は、ご相談のうえ適応の可否を判断します。
  • 癌の既往歴の無い方

副作用とリスクについて

  • 歯周組織を元に戻す治療ではありません。
  • 再生するまでに数か月を要します。
  • 喫煙者の場合は、効果が低くなる傾向があります。
  • 手術後には、出血・腫れ・痛みが伴う場合があります。

症例

重度の歯周病患者にリグロスによって歯周組織再生療法を行った写真
リグロスによる歯周組織再生療法
40歳・男性にフラップオペ時に保険適用となる歯周組織再生療法リグロスを用いた。数か月後に歯を支える骨の再生を確認した。
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