顎関節症でお悩みの皆さんへ

顎の痛みや「カクッ」という関節音、口が開きにくい――そんな不快な症状に日々悩んでいませんか?
顎関節症は放置すると、食事・会話はもちろん、睡眠や仕事のパフォーマンスにまで影響を及ぼすことがあります。ところが原因や病態は人によって千差万別。インターネットの情報だけでは「自分の場合はどうしたらいいの?」と、逆に不安になる方も少なくありません。

本ページでは、顎関節症のなかでも比較的よく見られる「関節円板前方転位」を中心に、

  • 何が関節内で起きているのか、どんな症状が現れるのか
  • 「歯列矯正では顎関節症が改善しない」と言われる理由
  • 一般的な歯列矯正と 当院の「機能的矯正」のちがい
  • なぜ “下顎を動かす” と顎関節症の改善が期待できるの?

を分かりやすくまとめました。
顎のトラブルに悩む皆さんが、一日も早く痛みや不安から解放され、思い切り笑い・食べ・話せる毎日を取り戻すお手伝いできれば幸いです。

関節円板前方転位とは?

正常な顎関節 顎関節症の顎関節
下顎頭は関節円板の中央でくるりと回ったあと前へスーッと滑り、音もなくスムーズに口が開閉します。 口を閉じているあいだはクッション役の円板が下顎頭より前にずれたまま。
口を開ける途中で下顎頭がその円板を乗り越えるとき「カクッ」と音が鳴り、円板が元の位置に戻ったあとはほぼ普通に動きます。
発生のしくみ:靭帯がゆるむ・ケガをする・強い力がかかる—こうした影響で円板と靭帯が伸び、口を閉じているあいだに円板が前へずれます。
動きの特徴:前にずれた円板の“段差”を下顎の骨(顆頭)が越える瞬間、「カクッ」「ポキッ」という音が鳴ります。

主な症状

症状 わかりやすい解説
関節の音(クリック) 顎を開け閉めすると、決まった箇所で「カクッ」と鳴ります。
顎や耳の前の痛み 噛んだり話したりすると痛みが強まります。
動きの引っかかり 口を開ける最初に引っかかり、音とともに開きます。
腫れ・長引く痛み 関節が腫れて痛みが長く続くことがあります。

「歯列矯正では顎関節症が改善しない」と言われる理由

顎関節症(顎の痛み・関節音など)に悩む方の中には「歯並びを治せば良くなるのでは?」と思う人も多いもの。ところがネットや一部の専門家のあいだでは、「矯正をしても顎関節症は治らない」という声が根強くあります。その主な意見を下記の紹介します。

原因は“かみ合わせ”だけではない
顎関節症はストレス・姿勢・筋肉のこわばり・遺伝などいくつもの要因が重なって起こります。歯並びはそのうちの一つにすぎないため、歯を動かしても原因がすべて解決されるわけではない。
歯並びが良い人でも顎関節症になっている
歯並びが悪くても症状が出ない人、歯並びが良くても症状がある人がたくさんいます。そのため「矯正=万能薬」とは言い切れない。

一般的な歯列矯正と 当院の「機能的矯正」のちがい

顎関節症でお悩みの方が「矯正をしても関節は良くならない」と言われるのは、世の中で一般的に行われている矯正が「歯並びだけを整える治療」だからです。
一方、当院の矯正は「歯並び+下顎(顎関節)の位置」を同時に調整し、顎関節症の根本改善を目指す機能回復型の矯正です。

一般的な歯列矯正
(審美・咬合調整中心)
当院の機能的矯正
(顎関節を動かすアプローチ)
  • 目的は見た目の歯並びや咬み合わせを整えること。
  • 歯にワイヤーやマウスピースで力を加え、歯列をアーチ状に並べ替える。
  • 下顎自体の位置は基本的に変えないため、顎関節の構造はそのまま。
  • 顎関節の動きをコンピューター解析(CMS/NMS)し、問題点を数値化してから治療を設計。
  • 歯を動かすだけでなく、
    咬合高径(かみ合わせの高さ)
    咬合平面角度を整え、
    下顎を三次元的に移動・回転
  • こうして顎関節そのものの位置と動きを最適化し、関節への負担を軽減。
  • 抜歯は極力避け、必要に応じて親知らずを選択的に抜歯。
  • 最終ゴールは「オーガニックオクルージョン」(体本来の回復力で咬み合わせを再構築すること)

なぜ “下顎を動かす” と顎関節症の改善が期待できるの?

顎関節症の多くは、顎関節と歯列・筋肉のアンバランスが引き金になっています。当院の矯正はこのアンバランスを顎関節レベルから調整するため、歯並びだけを整える矯正よりも顎関節症の改善が期待できます。

「歯を動かすだけではなく、顎の位置まで整える」それが当院の機能的矯正です。

咬合平面角度と咬合高径ってなに?

「咬合平面角度」と「咬合高径」は、顎・顔・歯がバランスよく動くための“設計図の線と高さ”にあたります。難しく聞こえますが、イメージはとてもシンプルです。

咬合平面角度(こうごうへいめんかくど)
上下の奥歯を線で結んだ“かみ合わせの面”が、横顔の基準線(頭の水平ライン)に対してどれくらい傾いているかを示す角度です。

咬合高径(こうごうこうけい)
上下の歯が自然にかみ合ったときの上下アゴの“隙間の高さ”です。噛んだ状態での顔の縦の厚みとも言えます。

当院の機能的矯正では、これら2つの指標をコンピューター解析で数値化したうえで微調整。その結果、下顎の動きがスムーズになり関節への負担が軽減され、顎関節症の症状改善につながります。

当院の機能的矯正 ― 【オーバーレイ治療】とは?

当院が行う機能的矯正は「オーバーレイ治療」と呼ばれる方法です。

奥歯の上に金属またはプラスチックのオーバーレイ(被せ物)を装着し、下あごにある永久歯を理想的な位置へ誘導します。

これにより、顎顔面のバランスを整えながら正しい咬み合わせを誘導する「咬合誘導治療」です。
装着するオーバーレイは、顎機能総合検査で測定したデータをもとに、ひとり一人の顎関節・筋肉の動きに合わせてオーダーメイドで製作します。そのため見た目を整えるだけでなく、顎の機能回復と正しい咬み合わせを同時に整えるのが最大の特長です。

歯列矯正オーバーレイ治療の症例写真
※画像青い丸印の箇所にオーバーレイ装置が装着されています。

シン中心位臨床研究会に認定された歯科医院です

シン中心位とは、顎関節と咬合の関係を最も生理的かつ安定的に整えることを目的とした咬合位(顎の位置)の一つです。これは、筋肉と関節のバランスが取れた、生理的かつ安定的な下顎の位置を指します。一般的な「中心位(Centric Relation)」を、より筋肉の緊張や顎関節の健康に配慮した形でとらえ直したものとも言えます。従来の中心位よりも患者様の快適性と機能性を重視したアプローチであり、咬合再構築、顎関節症治療、補綴、矯正など多くの分野で取り入れることができます。「シン中心位」はシン中心位臨床研究会が商標登録しており、歯科領域にとどまらず全身医学との連携を重視する点が特徴です。

シン中心位の診査診断

  • 仰臥位でのリラクゼーション:全身の脱力を促し、姿勢を整えます。
  • 筋のリラクゼーション:咬筋や側頭筋などのマッサージを行います。
  • 自然な機能誘導:呼吸や嚥下(えんげ)を利用し、筋の自然な記憶を活かします。
  • 関節機能評価:滑走音、クリック音、偏位の有無などを確認します。
  • 咬合器への記録:フェイスボウと共に、得られた位置を咬合器へ反映します。

シン中心位を応用する主な治療

  • 咬合再構成
  • 顎関節症の診断
  • 治療補綴治療(義歯、クラウン・ブリッジ)
  • 矯正治療

「歯だけ」でなく「顎の機能」まで診るために。
当院が行う4つの精密検査について

一般的な矯正歯科では「歯並び」を見るための検査が中心ですが、当院の機能的歯列矯正では「顎関節の状態」や「骨格のズレ」を正しく把握することがスタートラインです。見かけの美しさだけでなく、一生使える健康な噛み合わせを作るために、以下の精密検査を実施しています。

1. アキシオグラフ(顎運動計測装置)

~「顎の動き」を細部まで解析~

検査内容

フェイスボウと呼ばれる特殊なセンサーを装着し、口の開け閉めや左右への動きをコンピュータ上で計測・記録します。レントゲンが「静止画」の情報であるのに対し、アキシオグラフは顎の「動画(動きの軌跡)」を記録する検査です。

当院の目的

顎関節症の原因となる「顎のズレ」を数値化するために不可欠です。患者様本来の正しい顎の位置(シン中心位)はどこか、どの角度で噛み合わせを作れば関節に負担がかからないかを診断し、治療の設計図を描くために使用します。

2. 石膏模型分析(スタディモデル)

~三次元で「噛み合わせの高さ」と「角度」を測る~

検査内容

お口の型取りを行い、実際の歯列を再現した石膏模型を作成します。この模型を「咬合器」と呼ばれる顎の動きを再現する器械に装着し、あらゆる角度から分析します。

当院の目的

お口の中を直接覗くだけでは分からない、奥歯の噛み合わせや、上下の歯の接触状態を確認します。特に当院が重視する「咬合平面角度(噛み合わせの傾き)」や「咬合高径(噛み合わせの高さ)」を精密に測定し、オーバーレイ(被せ物)の設計や、歯を動かすスペースの計算を行います。

3. レントゲン検査(セファロ・口腔内)

~「骨格」のバランスと「歯」の健康状態を見る~

検査内容

セファロ(頭部X線規格写真):世界共通の規格に基づき、頭部全体を横・正面から撮影します。口腔内レントゲン(パノラマ・デンタル):歯の根の状態や歯周病の有無を確認します。

当院の目的

セファロ分析により、出っ歯や受け口の原因が「歯の傾き」にあるのか、「骨格(顎の大きさや位置)」にあるのかを明確にします。骨格的な裏付けに基づいた、無理のない治療計画を立てるための必須検査です。

4. MRI撮影(磁気共鳴画像撮影)

~レントゲンには写らない「関節のクッション」を見る~

検査内容

磁気を利用して、顎関節の内部を断層撮影します。被曝の心配はありません。口を開けた時と閉じた時の2パターンを撮影し、関節内部の変化を確認します。

当院の目的

顎関節症の診断において最も重要なのが、骨と骨の間にあるクッション「関節円板(かんせつえんばん)」の状態です。関節円板は軟骨(柔らかい組織)のためレントゲンには写りません。MRI撮影を行うことで、円板がズレていないか、変形していないか、関節内に炎症(水が溜まるなど)が起きていないかを直接確認し、根本治療への道筋を立てます。

費用

税込:5万5千円
※MRIは保険適用にて大阪歯科大学にて撮影しますので、別途費用が発生します。

無料相談へお越しください

当院では、機能的矯正の相談を行っています。症状や生活習慣を丁寧にお伺いし、必要に応じて検査を行い、治療のご提案します。無理に治療をすすめることはありません。安心してお越しください。
あなたの「痛みのない日常」を取り戻すための第一歩を、私たちがお手伝いします。

無料相談後の精密検査(診断)について

無料相談を経て、当院の治療方針(機能的矯正)に関心をお持ちいただき、より具体的な治療内容を知りたい方には、精密検査・診断をご案内しております。根本的な改善のためには、直感や経験だけでなく、客観的なデータが不可欠です。当院では以下の4つの検査を行い、確実な治療の設計図を描きます。

  • アキシオグラフ(顎の動きの計測)
  • 石膏模型分析(噛み合わせのシミュレーション)
  • レントゲン・セファロ(骨格分析)
  • MRI撮影(顎関節内部の確認)

これらの検査結果をもとに詳細な診断を行い、最適な治療法・期間・費用をご提案します。 検査と診断を受け、ご自身の顎の状態を正しく理解された上で、治療を始めるかどうか最終決定していただきます。

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